Fumiya Hiranoのトランクショーが9か月振りに名古屋で開催されました。仕事の日でしたので定時にあがって、19時からの枠で1時間。私も報告したいことがあったのでお会いできることを心待ちにしていました。
「(照明が)暗いので今回別のところでとも思ったんですけど」とフミヤさん、お馴染みのマリオットでの開催でした。ロビーで待ち合わせして部屋に行き、近況報告をしながら早速仮縫いです。私は初めてコートのビスポークを経験していますが、今回が1回目の仮縫い。仮縫いと報告がメインだったのですみません、新しい生地についてなどは聞く時間がありませんでした。ただ、私のコート用で確保してもらったテイラー&ロッジのゴールデンベールがハリソンズブランドに移行したため今後は手に入らないという話は前回聞いておりましたが、ゴールデンベールのみならずテイラー&ロッジ自体が日本からは撤退するそうです。思い切ってお願いしてよかった、やっぱりあの時・・・と一生後悔することになるところでした。
その思いは、仮縫い服に袖を通してますます強くなりました。スーツやジャケットの仮縫いとは違い、コートのずっしりとした重量感を吸い付くように計算された肩で受け止める感覚が新しく、正直今まで頼んできたどの服よりも満足感のある仮縫いでした。ぬめりのある上質なウールに触れると、金策のためにゆっくりやってくれなどと悠長なことを言っている場合じゃないくらい、早く欲しくなります。フミヤさんの状況次第ですが、一応次の冬には着られるかもしれません。
この日はトゥモローランドのオンラインショップで手に入れたFumiya Hiranoのフルハンドの既成スーツを着ていきました、その上にポロコートを着てみます。「裏地がついていないので、滑りが悪いですが、」とフミヤさんに着させてもらいます。「うん・・・良いですね。綺麗ですね」とフミヤさんもどこか満足気。オーダー時よりも少し体重を落としていたので、若干全体的に詰めてもらうことになりました。この後腕を外してチェックが入るのですが、その前に写真を撮っていただきました。
「背中もとても綺麗に入っていますね、ボタン位置などは少し調整します」とフミヤさんが言うのをふむふむと聞きながら、コートは初めてで何が正解なのかがちゃんと理解していませんので全部お任せ。美しい・・・重量があるのにそれが嫌にならず、一言で表すならば「自信を纏う」といった感じ。一歩先のステージに進んだ気持ちになります。
続いて腕を外した状態でのフィッティングチェック。ボツッボツッと糸を外していくのが毎回のお楽しみです。1着目のコートということもあり、次回もう一度中縫いを挟んでから、3回目で納品となります。
裏地も決めていませんでしたが「このコートならこの生地一択です」と進めてもらったブラックで。ジャケットなどでは袖裏にストライプの裏地が使われますが、コートの場合は全て黒で統一だそうです。信じてるので、任せます。笑
コートと一緒にMTOのパンツも頼んでいたのですが、そちらについては「申し訳ありません、頭から抜けてました笑」とのことで夏頃になりそう。コートと一緒に納品してもらえればそれで構わないので問題なし。「僕に対してはテキトーで大丈夫です笑」とお伝えし、気長に待つことにしました。今年の冬までに着弾してくれればコート&トラウザーズで最強スタイルの完成です。
そのあと、最近の当ブログの頻出単語「プロジェクトT」についてお話しし、フミヤさんにもいくつか手助けしていただくことになりそうです。本当に良い仲間に恵まれていて、私は幸せ者です。まだ公には出来ないのですが、時期が来たら順を追ってこのブログでも公表していきますので楽しみにしていてくださいね。
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