岡山で出家、SHINYA教。

服(シャツ以外)

今日は早朝から岡山出張。県をまたぐ移動は公私ともに久々です。日が昇る前にむっくり起き出して準備。私は毎日愛妻弁当を持って仕事に行くのですが、昨日の晩には妻が通常勤務と勘違いして弁当を作ってくれていましたので、食べたら捨てられるようにパッケージングし、それなら水も持っていこうと水筒と、もちろん仕事の用具、帰り道こうしてブログを書く為にMacBook Air、往路で暇した時に読む文庫本・・・などなど、ついつい荷物が多くなってしまいがちな私は、気付いたら二泊三日の旅行もこなせるチェレリーニがパンパンになってました。

重たいバッグを支える細いハンドル二本が掌に喰い込む。でもこのチェレリーニは、ガサツに振り回すように持つのが格好良いと思っているので我慢。重いと暑いの二重奏。

靴は迷いましが、ステファノベーメルのウィングチップを選びました。早く起きすぎたのでトゥ部分だけ簡単に磨いてやりました。そういえば今日から東京では靴博2020が開催されているんだったな。樺澤さんはじめ有名シューシャイナーたちが磨いてくれるらしいから、東京方面の出張だったら寄りたかった。

事務職の女性社員のご親戚に納品ということで、営業職の私が諸々の手続きのサポートでついて行った感じです。自由席でも新幹線は空いていて、時節柄あまりペチャクチャお喋りしているのも顰蹙を買いそうだったので、大人しく読書して過ごしました。初めて読む柚木麻子さんの『BUTTER』。単行本派と言っていたのに、最近文庫本も時々買うようになってきました。

京都で乗り換えて二時間ほどで岡山駅に到着。新幹線なら案外すぐ着くのですね。

タクシーで最初の目的地に行き午前中いっぱい使って色々と準備を。そこから車で1時間強かけて倉敷の山の方へ。幹線道路は広い車線で信号も少なく渋滞知らず、お客さまも非常に親切な方で、この時点でもう岡山県大好きになります。

15時過ぎには岡山駅へ戻ってきました。本来ここから行きと同じく同僚と一緒に帰る予定でしたが、つい悪い癖が・・・笑 「先に帰ってて〜お疲れ〜」と別れてから単身炎天下を汗だくになって歩きます。

歩いている途中、豊橋のsewnの下にあるお店と食べ比べしたくなるような名前の高級色パン屋がありました。

スポーツドリンクで熱中症対策をしながらさらに歩いて、目的地が見えてきた。

あったあった。上の方に汗だくになってでも寄りたかった店名が確かに確認出来ます。錦三丁目なら如何わしいサービスを受けられるお店が入ってそうなこのビルの4階。

「今何階?」と分からなくなりながら、木材などが放ってある外の螺旋階段をのぼる。(後で知りましたがちゃんとエレベーターありました)

4階に到着するも、目的のお店の看板は見当たらない。人もいない。不安になりながらも店主にInstagramでメッセージを送り少し待っていると、エレベーターに乗って長身の明らかに只者ではない感じのオーナーが現れました。実は今日はお店、定休日のはずだったのですが、私のブログやInstagramを普段読んでくれているようで、特別に開けてもらえることになったのです。

はい。SHINYAの岡山店でありながら、他にもレユッカスやT.MBHなどを取り扱うBrothel。東京のSHINYAより先に岡山店を訪れることになるとは思ってもいませんでしたが、店主曰く東京店と比べて岡山店の方が敷地面積もかなり広く、私自身入った瞬間に「広っ!」と思わず声が出てしまったほど。SHINYA製品が集結している様は圧巻です、何となくSHINYAってあまり在庫を持たずに営業されているイメージだったので・・・。

店主はSHINYA Astolfo deep navyにSHINYAのレザーブレスレットやヴィンテージのシルバーアクセサリーなどを重ね付けされていました。

靴はフォルメのTストラップ。この形、非常に良いですね・・・足の甲が見えて涼しげですが、トゥ部分は覆われているので清潔感もあって。

「ドリンクを飲みながら洋服を見られるお店にしたくて」とオーナー。このビルも飲食OKという点で選ばれたそうです。

そして肝心なSHINYA製品。フルラインナップが各色、各素材で揃っていました。どれも格好良い・・・通常のセレクトショップなどで買い物していると、いろんなブランドが並んでいるのでどうしたってその中から自分に合うブランドやアイテムを探し出す必要がありますが、ここにある服は9割がSHINYA(1割はオーナー私物など)。単体でも独特なオーラを放つSHINYAの服がこれだけ集まると、空気感にむしろ禍々しささえ覚えます。

熱狂的なファンを数多く抱えるSHINYAですが、大変なのは服が“ホンモノ”なのでそれを受け止める靴や小物にもホンモノであることが求められること。ですが、Brothelに置いてあるT.MBHもレユッカスも、中古で置いてあったサンクリスピンの靴も、全てSHINYAを受け止める度量を持った独自路線を貫くモノたちばかりです。普通、エキゾチックレザーの小物やハンドソーンの靴を受け止める服を見つけるのに我々は苦労するはずなのですが、このお店の場合は完全に逆でした。異彩を放つ両者がぶつかり合って中和する感じ。

SHINYAファンの一人であるおかてつさんから「Granhiertがどんな感じか、オボイストさん目線でレポートいただけませんか」とLINEをもらったので、見せていただきました。確かMr.Yも着ていたこのトレンチコートも、一般的なトレンチコートの概念をひっくり返されるような一着だと思います。

ヴィンテージバーバリーなどで見られる一枚袖のラグランスリーブだったり、インバーテッドプリーツだったりディテールについては、もうこの際、岡山店店主でさえも「あの人は頭おかしいです」と言い切るほど熱心な研究を重ねた上で蓄えた知識と元来持っていたのであろうセンスを兼ね備えたシンヤさんに任せておけば良いとして、とにかく生地の触り心地が半端じゃないんです。「これギャバジンなの?」と疑いたくなる。トロっサラっフワって感じ。すみません、とにかく触ってもらうしかありません。

他にも全国でここにしかない、ブラックスエードのレユッカスも試着させてもらいました。これがまたマイサイズで困ったもんでしたが、ここはグッと抑えて抑えて・・・。

気になっていたライダースも。ラムレザーの割にふっくらとした革が使用されていて長く愛用出来そう。私にはベトナムパクリシアがあるので浮気は出来ませんが、シングルもダブルも両方欲しい人はとりあえずこれを買っておけば良いと思います。

で、例によってあんまり詳しくは書けないんだけど、私も一着買っちゃいました。SHINYAの服も撮るの難しいよなあ・・・生地感を伝えるにはマクロレンズ使わないと無理そうだ。

SHINYAブランド初期の頃作られていたという、3PLYのデニムシャツです。腰の位置につけられた玉縁ポケットがデザインとしては特徴的なのですが、これもとにかく生地なんです。過去の作品なので現在はSHINYAオンラインショップなどにはラインナップされていませんが、色々あって手に入れることが出来ました。オーナーと記念撮影も。私より6つ若いのに貫禄たっぷりです。

ちなみにオーナーのバッグはセリーヌでした。そうだよな、SHINYAの服に合わせるにはこのくらいのバッグじゃないと確かに釣り合いがとれないのかも。気負わず使っている様子がまたこなれていて格好良いんです。

ちなみに、お店で出してもらったジンジャーエールも絶品でした。グラスに入れてもらって飲んだ時はてっきり手の込んだお高いジンジャーエールかと思いきや、缶で売ってるんですって。オーガニックでめちゃくちゃ美味しいので買ってみようと思います。

というわけで、来る時には気付かなかったエレベーターに乗って、大満足で愛知県に帰るのでした。私の仕事とオーナーの本業も、今後もしかしたらお付き合いがあるかもしれないので、いつか再会出来ることを願って。最後に一言…SHINYA、Brothel、マンセー!!!

【追記】本エントリーを読んだBrothel店主が、私が手に入れたデニムシャツをマクロレンズで撮影した写真を送ってくださいました。せっかくですのでこちらでも共有させていただきます。

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