しちょ襲来。

Maruyasu×Oboist

古くからこのブログを読み続けてくれている読者さんが今どのくらい残っているのか、特にコメントがあるわけでもないので実際のところは分かりませんが、京都のしちょさんはかなり前期からの読者様。何度かお会いしていますが、我がホームグラウンドである名古屋での会合は今日が初めてでした。10時に名古屋入りされて16時の新幹線で京都へ戻られるというタイトスケジュールでしたが、元々行く先は決まっていたので名古屋駅へ私のクラウンでお迎えにあがり、最初の目的地はSusieSveltです。

以前よりしちょさんから「Susieさんで作ってほしいカードケースがある」と伺っており、今回は念願叶ってのアトリエ訪問でした。私が同行できる日に日程を調整いただいて、当然店主がいないのでグーゴル(しちょさんの激うまカレー屋)は臨時休業・・・私と違ってご自身でなんでもこなしてしまう器用な方ですから、ビスポークと言っても型紙は持参、素材もメインとなるエレファントは持ち込みです。グレーのエレファントは初めてお会いした日に履いていらっしゃったアンダンテシューメーカーさんのローファーや、処女コラボ作Sewnオボイストモデルのストラップに採用したものと同じ革。サイズ的に今回のカードケースでほぼ使い切りとなりますが、しちょさんにとってもいろんなオーダー品に使用された思い入れの深い素材であることは間違いないと思います。

鈴木さんとの挨拶もそこそこに、早速打ち合わせに入ります。型紙を見ながら鈴木さんのプロ目線の意見と、しちょさんが作り上げたい理想のカードケース像をbe spoken。ステッチ色や、ライニングに使う革など打ち合わせを重ねます。

私はその間、東京のYさんがオーダーしてくれたオボイストウォッチストラップの撮影を。本当は土曜日には出来上がっていたのですが「月曜日にオボさんが行かれると聞いて、せっかくなら写真撮ってもらってから送ってもらおうと思って」とYさんからリクエストがあったので、気合を入れて撮影しました。本体は私と同じブラックのシールスキンですが、注目すべきは漆とステッチ。

オボイストウォッチストラップをオーダーしてくれた読者様の中で初めてとなる、バイカラー漆ダブルリングバックルを取り入れました。片方は通常と同じブラック、そしてもう片一方はパープルになっています。この一本のために漆職人の伊藤さんが特別に調合してくれたものです。ステッチももちろんパープルですが、退廃的な紫はやりすぎない程度に全体の空気感作りに一役買っていて、私の腕に装着されたピーコックステッチとはまるで別物。瑞々しいオリジナルと比べて、大人の色気を感じます。

Yさんはこちらを2つの時計に合わせて使われるそうですので、是非とも本体に装着された状態、そして何より腕に巻かれた状態を見てみたい。写真が届くのを楽しみにしております♪

そうこうしているうちにしちょさんの方もカードケースの構想が完全にまとまった様子。グレーエレファントに合わせるのはこちらもワンポイントでブラウンに近いパープルのカーフで、これは先日お会いしたOさんがバッグのオーダーに選ばれたのと同じ革です。ライニングにはグレージュっぽい色味のヴォースイフト、こちらもアダルトな色合わせ・素材使いでクリスマス予定の完成が待たれます。

「オススメのカレー屋さんがあるのでご一緒にいかがですか?」と事前に鈴木さんが誘ってくれていたので、3人で車に乗り込み吹上方面にある喫茶店へ移動。この日は丈の長いデニムシャツを着用された鈴木さんのオススメで、みんなスペシャルカレーを選びました。

一応今回は「カレーの研究目的の出張」ということになっているしちょさん。初めて会った時は別のお仕事をされていたしちょさんがご自身でカレー屋を開かれて既に3年以上が経過していますが、プライベートでもオフの日にまだ食べたことのないカレー屋を巡って勉強されることは多いそう。ビーフの旨味がぎゅっと閉じ込められた絶品ルーをかけてシンプルにいただきます。

「レトロな喫茶店で飲むコーヒーに映り込む照明が好きで」としちょさんが撮影された写真をいただきました。ぼんやりとセピア色に映り込む灯りがノスタルジックな気分にさせてくれます。

鈴木さんとしばし昨今のお互いの状況を報告し合ったところで、時間も限られていたので次の場所へ。マルヤスと最初にオボイストシャツをリリースした時「非常に格好良くて欲しいですが、身体が大きく直接採寸していただかないと難しいと思うので」となかなかご案内できなかったしちょさんに、いよいよ! 店内は夏本番を迎える前に仕立てておきたいリネンやボイルなど涼しげな素材が揃っています。しちょさんが手に取っている絞り生地は普通の人はなかなか手に取らないようなインパクト大な生地ですが、きっとこの人なら問題なく着こなしてしまうのだろうなと思わせる説得力があります。

お互いに自転車好きという共通項を持った安井さんとのお話も盛り上がり、しちょさんは結局生地で悩まれた末にオーダーです。マルヤスでもご自身で予め描かれたデザイン画を元に、安井さんと細かい点を打ち合わせ。今回はオボイストプルオーダーシャツをベースにしたダブルギボシチンストラップを活かした軽いシャツジャケットで、袖は筒袖にしロールアップも出来るようにします。肝心な生地の写真を撮り忘れてしまいましたので、完成時しちょさんから送っていただくことにしましょう。濃紺のクレープ生地で、どこか甚平風の表情は京都でお召しになると映えそうだなと。手際よく安井さんが採寸をしている間に、、、

良くない、こういうの良くないぞ〜・・・と思いながらもついつい自分用に素敵な生地を探して積極的に事故に遭いに行くのが私の悪い癖。SHINYAさんが去年名古屋に来られた際、マルヤスでフランネルの開襟シャツをオーダーされたのですが、かのSHINYAが自分用にオーダーされたシャツ、真似したくならないSHINJAはいないよねってことで。グリーンベースにオレンジチェックが入ったテトロンリネンのヴィンテージ生地を発見してしまって、あえなく沈没です。

一応SHINYAさんにも「全く同じデザインでオーダー入れます」と連絡をし、来月予定しているSHINYA名古屋受注会のお手伝い時に着ていこうかなと。SHINYAのデニムに、オボイスト御用達名古屋のシャツ店マルヤスで仕立てたSHINYAさん由来の開襟シャツ、胸熱じゃないですか。ちょっと納期を頑張ってもらって、間に合わせてもらえることになりました。安井さん、いつもありがとうございます。

マルヤスの後も帰りの新幹線までにしちょさんが買いたいお土産を買えるように車を走らせます。名古屋パルコのB1階の入れ替わりが激しいブロック、ジェラート屋だったのがいつの間にかりんご飴屋になっていたのはなんとなく知っていましたが、こちらはしちょさんが東京本店で食べてお気に入りのお店とのことで。奥様へのお土産にリネンのショッピングバッグと共に購入されていました。名古屋駅へ移動してからは赤福でイートイン、今シーズン最初のかき氷をいただきました。ジメジメと蒸し暑い日でしたので赤福氷でさっぱりと。ちょうど高島屋では有松絞りの作品の展示がされていて、愛知県にいながらこうした文化をスルーしてきたのは勿体無いなと反省。今度有松にも行ってみよう。

しちょさん、短い時間でしたが、ご一緒できて楽しかったです♪ 本日はありがとうございました!

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