惜しくも今年のベストバイ大賞は逃しましたが、冬になってもオボイストモデルは大車輪の活躍。京都の磨きから戻ってきてからというもの、やはり週に最低二回は履いています。
受注は11月末で打ち切りましたが、ありがたいことに今月入ってからもSewnに問い合わせをいただいているようです。来週、来シーズンの展開についてSewnと話し合いをしてきますので、もうしばらく待っていてください。
樺澤さんに磨いてもらった母のオボイストモデルも、ようやく渡すことが出来ました。二度目となる磨きが施され、履きこまれて色味が変化していくのを楽しんでくれています。
バーガンディは特にエイジングさせ甲斐がありますね。ブラックほど守備範囲は広く無いでしょうが、それを補って余りある魅力的なカラーの一つです。
実家に行ったついでに、成人式のために両親が贈ってくれたダッフルコートを持ってきました。
30歳記念品の記事にも登場しましたが、写真を載せるのは久しぶり(初めて?)になります。バーバリーブラックレーベルのグレンチェックのダッフルコートです。この一着が私の人生を変えてしまったと言っても過言では無いと思います。これ以降、数々の“高くて良いもの”を探す旅が始まりました。この10年で見つけたのは良いモノだけではなく、それを通していろんな良いヒトとの出会いもありました。
今はこのブランド自体がなくなってしまいましたが、三陽商会がバーバリーのライセンスブランドとして展開していたものです。「気に入ったコートを買ってあげる、ダッフルコートが良いんじゃないかな」という母の言葉だけを頼りに、そんなに高い服が売ってる店に入ったこともありませんでしたので、右も左も分からず百貨店をウロウロして選んだのがこのコートでした。
久しぶりに着て、初めて気がついたのですがこちらはカシミアが10%入っていました。落ち着いたチェックの柄や生地の風合いなど、今見てもなかなか良いコートです。何より温かい。
マーガレットハウエルのハリスツイードジャケットと、ベージュのタートルネックニット、大江洋服店のデニムに合わせてもよく合います。実家に置いたままでしばらく活躍の場がありませんでしたが、まるで成人式で久し振りに中学校の同級生に会った時のような、どこか落ち着く服です。ここ数年で手に入れてきた服たちと合わせると、新たな発見があるかもしれない。
良い服というのは、時間を置いて帰ってきた時でもちゃんと待っていてくれるものですね。他の大切なモノたちとも、今後の人生でつかず離れず、末長く付き合っていけたら良いな。
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