SusieSvelt×Oboist 17

SusieSvelt×Oboist

SusieSvelt×Oboist、通称“Oboist Briefcase”と鈴木さんの孤独な戦いが続いています。鈴木さんの集中力の妨げにならぬように、最近はアトリエへの訪問をあえて控えていたのですが、大塚さんから「鈴木さんを誘って軽く食事でもいかがですか」とお誘いいただいたため、大塚さんとの合流前に少し早く覗いてみました。「バッグはハンドルが要」と語る鈴木さんが、まさにオボイストブリーフケース用のハンドルと格闘している最中でした。“オボイストブリーフケース用の”と書きましたが、今現在〜10個目のお客様の分が完成するまで、鈴木さんはこのバッグの仕事以外には手をつけないつもりのようですので、まさに全集中でバッグに向き合うことの出来る環境が整っています。

(補足…バッグ以外のオーダーにつきましては、製作はバッグ納品後の秋以降になりますが受注自体は通常通り受付しております)

「話しながら手を動かす、って僕出来ないんですよ」と言いながら、ハンドル作りに集中する鈴木さん。真剣な眼差しで作品に向き合う職人さんほど格好良いものはないですよね。

今回のバッグ用に、新たに持ち手専用の金型も製作。前回の血潮ビスポークバッグからさらにブラッシュアップされたこの持ち手は、今後スージースヴェルトのハウススタイルの一つとして採用されるようです。私が提供した補強用の栃木レザーも持ち手内部に忍ばせてあります。

相変わらず動画の編集は出来ないのですが、ハンドルを手縫いする様子を動画で撮ってみました。この様子は私大好きで、なんならずっと見てられます。

コラボバッグを作るにあたって買い揃えたという新しい道具も。最近は香港の道具の出来が抜きん出ているようで、こちらも取り寄せた高級な目打ちだそうです。

こちらもバッグ用の金型や、ハンドルやクロシェットの型紙。きっと作り始める前段階の創意工夫に、相当な時間が割かれているのだと思います。

一番左が前回のビスポークバッグで採用したハンドルのサンプル、右は今回のバッグ用のハンドルです。同じ形を複数個作るため、作業効率のことも考えていくつかまとめて製作をしております。端のパーツが前回と比べると小ぶりになり、よりシェイプされメリハリの効いたスタイルに進化しているのが見て取れます。私が選択したダークグリーン×ベージュステッチの色合わせ、いかがでしょうか。個人的にはものすごく気に入ってます。手縫いをご選択の皆様は、ステッチサンプルを郵送しすでにそれぞれが思いを込めてステッチの色を決定してくれています。どれも素敵な色合わせで、珍しいことに誰一人として同じ組み合わせを選ばれた方がいないため、それぞれのバッグの完成が私自身も楽しみです。

こちらは結局バッグに採用はされませんでしたが、両サイドにサイドエラスティックの要素を取り入れたスマホポケット(ケース)。こういった試作を色々と繰り返しながら進めていますので、どうしても時間がかかってしまいます。お待たせしているお客様には申し訳ありませんが、絶対に満足していただける作品になると私は信じています。

と、そうこうしているうちに大塚さんがスージースヴェルトのアトリエに到着。なんだかんだ言ってMaruyasuコラボの橋渡しをしてくれたあの日から、久しぶりにお会いします。今日もMaruyasu製ホワイトシャツにスーツをビシッと着られていました。

雨に日を中心に活躍してくれているというオボイストモデルも。私に会うことを考慮して履いてきてくれたのだと思います。大塚さんのさりげない気遣いが嬉しい。

そして! まだ拝見できていなかった、クリスペルカーフを贅沢に使ったスージースヴェルト製のバッグも!スクエアシルエットの凛々しいバッグに仕上がっていました。

2本ハンドルのこの形はスージースヴェルトが以前まで定番として展開していたモデルを元にしています。両サイドにはポケットもついて、高い実用性とデザイン的なアクセントを両立しています。

ルボナーの財布など、クリスペルカーフといえば小物のイメージがありましたが、バッグも良いですね。。。チョコレートカラーはお召しのネイビースーツにもよくマッチしていました。

なかなか、二人でいると写真が撮れませんので大塚さんに頼んで2ショットを撮ってもらいました。現在出来上がっているハンドルを前に。鈴木さん曰く「気持ち的にはハンドルさえ完成してしまえばあとはスムーズ」ということでしたから、意外なほど早く完成したバッグの全貌をお届け出来るかもしれません。しばらく楽しみで眠れない日々が続きそうです笑

アトリエを出発し、鈴木さんがおすすめのきしめん屋へ連れて行ってもらいました。名古屋飯の代表格でもあるきしめんですが、我々は意外なほどきしめんを食べる機会ってないんです。とても雰囲気の良いお店でしたので、今後県外からのお客様をおもてなしする際にはご紹介させていただこうと思います。

アトリエで我々がコラボバッグに使う革を見て「うーん、これはどちらの革ですか? え、国産? いやーこれは確かに、良いですね」と太鼓判を押してくれた大塚さん。以前も個人輸入していた、限りなくオリジナルに近い復刻のロシアンカーフを再び輸入手配中のようで、この人もやはり相当な好き者だなと改めて。

肝心のきしめんも大変おいしく召し上がりました。もうとにかく舌が馬鹿なんで食レポほど苦手なものはないのですが笑、これはおいしかった。スープは赤と白を選ぶことが出来ましたが、私は塩ベースの白にしました。鈴木さんが食べていた赤も美味しそうだったから、コラボバッグ初号機が仕上がった暁には、また食べにいきたいな。というわけで、みなさん、Oboist Briefcaseの完成は間も無くです。心の準備をしておいてください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました