音楽の時間

一年ぶりにオーケストラの舞台に上がりました。

今となっては知らない方もお見えになるかもしれませんが、“オボイスト”とは“オーボエ吹き”の意。社会人になってからというもの、土日は基本的に休む事が出来ない為オケの機会はめっきり減少。プロオケのように1,2回の練習でそのまま本番に臨む訳ではなく、アマチュアオケというのは一回の演奏会に数ヶ月間の練習期間を経るのが普通です。社会人の集まりであるオーケストラですから当然普段の練習は土日ですし、本番も当然お客さまが来られるのは土日ですから、私のように平日休みの人間には居場所がありません。

それでも、去年も乗ったこのオケは団長が私の特に仲が良い後輩であるということもあり、3,4回の練習にしか出られなくても何とか私の席を設けてくれています。本当に、感謝の念に堪えません。

今回私が乗った曲はマーラーの交響曲第1番『巨人』の3rdオーボエ。巨人の3rdオーボエはイングリッシュホルンと持ち替えのパート。

スタンドに立っているのが私のオーボエ。

こちらがイングリッシュホルン。オーボエより一回り大きい楽器で、低く甘い音が出ます。オーボエの兄弟楽器ですから、オーボエが吹ける人間は少し練習すればイングリッシュホルンも演奏できます。

慣れない二刀流に最初は戸惑いましたし、本番前日練習では、何とイングリッシュホルンを家に忘れ取りに戻って遅刻する大失態・・・(ホントスンマセン)もありましたが、当日はまずまずの演奏をする事ができました。やれやれ。

招待したお客さまから花束などプレゼントもいただきました。ありがとうございました。

本番衣装。母から父への結納返しで誂えたカインドウェアのダブルブレステッドに、ドリスヴァンノッテンのウィングカラーシャツ、フランコミヌッチのセッテピエゲタイで。

シャツは結婚式で着た思い出の一枚。ドリスヴァンノッテンはスーツにしてもシャツにしても、私にとって気分のアガるブランドの一つです。ミヌッチのタイは普段と結び方を変えて、今回はヴァンウェイクノットで。WEBで調べてみると元々この結び方はヴァンウェイクという名のアーティストが発案したのが始まりだそうです。まさに“アーティスト”としてコンサートに出演する私にうってつけ、験を担ぐつもりで。

カフスはこれしか持っていませんが、心底気に入っているBELFIOREのもの。シルバーとオニキスの対比が美しく、ダブルカフスシャツの袖元を飾ります。

[ベルフィオーレ] BELFIORE カフスボタン カフリンクス シルバー925 バラ ホワイトアゲート 51509023
クリエーター情報なし
BELFIORE

会場入りも気持ちの昂ぶる服装で。Fumiya Hiranoのビスポークブレザーを着ていきました。写真のように真ん中のボタンを留めるのが一般的ですが、気分によっては一番下のボタンだけ留めることも。シルエットの変化を楽しむのも一興。

今回は結婚後初めて、妻と一緒にオケに乗りました。本番後にファゴット奏者の妻と記念撮影。

オケに出れば昔の仲間たちと久しぶりに再会できるのも嬉しい。プロポーズの際私に鞄作りを教えてくれた友人は、前日練に浜松からやってきて、そのまま我が家へ泊まりに来ました。ゆっくり飲んで楽しいひと時を。

実は彼ももうすぐ結婚。結納返しでもらったというグランドセイコーの時計をしていました。GSの時計は実物を見るとやはり良いですね。何の変哲も無い時計ですが、細部まで徹底的に作り込まれている事が伝わってきます。間近で見ればこんなに美しいのに、セイコーはWEBサイトの写真を何とかした方が良いと本気で思います、売る気があるのかと心配になるレベル。

彼のKOKONのハンドメイドライン・Kingstonと私のボレロ。このKingston、そういえば私のプロポーズ大作戦の鞄製作が完了した正月明け、二人でKOKONに行った際に一目惚れして買った一足だったかと思います。どちらも結婚にまつわるエピソードを持ったストレートチップの競演。

本番後はみんなで打ち上げをした後、妻とラーメンを食べて帰りました。付き合ってた頃からよく訪れるお店で、久しぶりの訪問。

社会人オケの継続はなかなか難しいところですが、本番に乗ると続けていきたくなってしまうのも困ったもので・・・機会があれば、またオケに乗る事が出来れば嬉しいです。その時まで、時々は暇を見つけて練習していければいいな。

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