Oboist T-strap shoes ①

Sewn shoe-maker×Oboist

さて、随分とお待たせしてしまいましたが、ようやくSewn shoe-maker×Oboist 2が再始動です。

元々“夏に履きたいオボイストモデル”を合言葉にグルカサンダルタイプを構想していたのは既報の通り。しかし、グルカタイプのデザインはバランスが非常に難しく、試作前のデザインの段階で私たちの納得いくところまで持っていくことが出来ませんでした。

どうしたものかと悩んでいたのですが、昨年8月末にSHINYA岡山店に伺った際、店主がSHINYAの洋服にフォルメのTストラップシューズを合わせているのが非常に格好良くて、“オボイストモデル2はグルカサンダルをやめてTストラップにします”と実はその場で宣言してきていました。もちろんSewnにもデザイン案などを再度伝えて、その方向で行くことは決まっていたのですが、お互いにバタバタしていて企画取り掛かりまでに時間がかかってしまいました。というわけで、満を持してSewnとの新企画“Oboist T-strap shoes”に着手したいと思います。

グルカとTストラップでデザインは大きく変わりましたが、基本コンセプトは変わりません。“夏用オボイストモデル”です。

Tストラップはその独特なデザインから見た目にも非常に涼しげです。上級者はソックスとの組み合わせなどを楽しむのも乙なものですが、シンプルにサンダル代わりに履いてもらいたいと思っています。

オボイストモデルで好評だった“サッと履けるスリッポン”であることと“履き心地の柔らかいクレープソール”は継承する予定です。ただし、ソールはオボイストモデルより薄いものを採用したいと思っています。今Sewnから部材屋さんに確認してもらっているところです。

ギボシストラップのデザインもオボイストモデルと共通です。ただし、下の写真のようにギボシ内側にベルトループがくるのが従来のデザインでしたが、履き口との位置バランスを考慮しギボシとベルトループの位置をひっくり返します。ストラップ自体もオボイストモデルと比べて細身になっています。

レザーについても、ベガノカーフでは素足で履いた時に固い感じがすると思うので、新たな提案素材として“バングラデッシュ産キッドレザー”を採用します。このブログを読んでくれている方には説明不要かもしれませんが、キッドレザーとは生後1年未満の山羊革のことです。薄い革で柔らかい肌当たりでありながら繊維が強く耐久性も十分、履き込んだ時に現れる細かい皺もカーフとはまた違った趣があります。皺が入りやすい革ですので、作り手は気を使う素材とも言えますが、Sewnの技術力があれば問題ないでしょう。

というわけで、まずはラフサンプル作りから。オボイストモデルと同じく、セメント製法で簡単に仕上げたサンプルをこれから作ります。再来週くらいには改めてサンプルをご紹介出来る見通しですので、通好みの第二弾を是非楽しみにしていてください。

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