Hibiki Nakaminamiのショルダーバッグ

Leather goods

今年5月、ヴィンテージのtudorを生贄にオーダーをしたHibiki Nakaminamiのバッグがいよいよ着弾しました。想定の3倍は素晴らしいものだったのでちょっと私、興奮しています。詳しくご紹介していきましょう。

読者との交流、さよならチュードル、そしてhibiki nakaminami
東京日帰り取材旅行から帰ってきた翌日、そしてペルティコーネ受注会の前日、私は長年の読者様お二人との会食の場におりました。現時点では今後参加募集型のブログオフ会の開催は予定はありません。「今度名古屋へ行くのですが」「オボイストさんの予定の合...

私は2013年9月に購入したPORTERのPLANというショルダーバッグを10年間使ってきました。当時の愛用機だったNikonのD7000を入れるため、私なりに吟味したショルダーバッグだったこともあり今でも気に入っているのですが、やはりタイドアップしたスタイルなどにはカジュアルに見えるためジャケパンスタイルに使えるような【大人の黒いショルダーバッグ】をずっと探してきたのです。今回、ようやく私にとっての理想的なバッグを手にすることが出来ました。

ショルダーバッグ選びの条件として私が譲れなかったポイントは以下の主に5つ。

  1. カメラはもちろん、出来るなら13インチのMacBookが入ること
  2. 軽いこと
  3. 斜めがけした時、バッグの存在感を邪魔に感じないこと
  4. 質感の高いレザー
  5. 細部のクオリティに妥協がないこと

まず大前提として革であることが絶対条件(でないのなら、もう一生ポーターで良い)ですが、ブログの遠征などがある場合は大抵すごい量の写真とネタが生まれるので、移動時間にブログを書いてしまうためにはPCを持ち歩いていたいのです。そのためにはそれなりの大きさが必要ではありますが、そうなると今度は条件2の“軽いこと”に抵触します。4の質感の高いレザーも厄介で、上等なカーフであればあるほど張りがありすぎて斜めがけした時に身体に強い当たりを感じたり、軽さを売りにしたレザーバッグはどうしても安っぽい革が使われていることなどが多く・・・昔から何度も購入を検討したのはルボナーのパパスショルダーでしたが、こちらはPCが入らないことと、実際に持ってみると存在感がデカすぎること、既に人気がありみんな持ってる(そんなことはない)ことなど天邪鬼すぎる性格が邪魔をして遂に購入には至りませんでした。

そんな半ば諦めかけていた中で現れた超新星がHibiki NakaminamiのARC LEATHER SHOULDER BAGでした。元々SHINYAのシンヤさんが紹介してくれたことで出会った若き敏腕デザイナーであるヒビキさん、お会いするといつもニコニコ柔和な彼は、ルイヴィトンやハイダーアッカーマンのデザインに携わっていたこともあるすごいお方。せっかく仲良くなれたのだから、何か一つはHibiki Nakaminamiのアイテムが欲しいとずっと思っていたところに、このバッグの情報を入手したのでした。オーダー締切寸前に滑り込み、5ヶ月経って納期通りに着弾。

白い箱に丁寧に梱包され、インボイスにはお忙しいはずなのにメッセージも添えられていてとても嬉しくなりました。すみません、もう全然、批判する気はないしそこが好きまであるんですけど、ごめんなさい梱包に関してはSHINYAより好きかもしれません(爆笑) 意味がわからないという方はとりあえずSHINYAをオンラインで買ってみてください、飾り気のない白い袋に入って届く潔さが「服本体に全振りしてますけど何か?」って感じで、好意的に受け取れるようになっていたらあなたはもう、立派なSHINJAです。

冗談はさておきバッグに戻りましょう。こちらがその、全てを解決に導くバッグです。一瞬シープと見紛うような柔らかなカーフは比較的水に強いものをチョイスされていて、オーダー時の商品説明にも「洋服への色移りが極力ない革」といった紹介がされていたかと思います。しなやかで変幻自在、斜めにかけても身体に沿って曲がってくれるので全く邪魔になりませんし、特に上部の口部分のデザインとパターンが秀逸。ボディからひと続きになっているためモノとしての美しさがありながら、ジップを閉めた状態で斜めがけすると表側にも裏側にも好きなように折り曲げられるのでとても馴染みが良い。

斜めではなく真っ直ぐ肩にかける場合は、このように上の部分が平らに広がりバッグの見え方が変わります。マチ部分からショルダーストラップへのパーツが繋がっているため、ショルダーにありがちな「本体めっちゃカッコいいのに利便性に配慮してストラップ付けました感アリアリで興醒め」という事態にもならず、どこまでが本体なのか輪郭がぼんやりとしています。また上でも記したとおりボディから口にかけては一枚革ですので、正面から見た時に自然に生まれているドレープが非常に美しい。こうしたデザインはいくら革鞄作りに長けた職人さんでもなかなか生まれないものだと思います。「張り詰めた空気を纏う」というテーマを掲げて常に緊張感のある美しいエッジの効いた服を作り続けているヒビキさんのディレクションあってのもの。

ただ、デザイン先行で世に出ているバッグは私のような拗らせた鞄好きが納得出来るクオリティではない場合がほとんどです。Hibiki Nakaminamiのすごいところは、この美しいデザインをどういう繋がりなのかは存じませんが超一級国内工房の職人に作ってもらえることです。(内側までひっくり返したりして)細かいところまでチェックしましたが。細部までとても綺麗に仕立ててあります。

ライニングは贅沢にシープスエードのグレーがあしらわれています。PC収納時などにも傷が付きにくく嬉しいです。内側には小ポケットが一つあって、ジップも滑りが良くいうことありません。シルバーのジップと同じシルバー箔のブランド名は控えめながら統一感があります。

長年に渡るショルダーバッグ探しに旅に終止符を打ったこのバッグ・・・このデザインとクオリティで税込99,000円で購入できたのはまさに奇跡。ヒビキさんも「直販だからこそなんとかなった」と言っているくらいで、正直2倍でも全然売れると思います。早速私の周囲でも「次再販されたら絶対買いたい!」とメッセージをくれた方もいたのでこっそり聞いてみたところ、どうやらもう一回チャンスがあるかも・・・? 気になる方はHibiki Nakaminamiのアカウントをチェックしてみてください。このブログの読者の方はまあ分かっていると思いますがステマ規制も始まりましたので改めて記しておきます。この記事はヒビキさんに言われて書いているわけでもなく、自分がどうしても欲しくて時計を売ったお金で買ったただただ素晴らしいバッグを自慢しているだけです。ああもう、本当に嬉しい。まずはどこへ連れて行こうかと想像するだけで、明日を生きる活力になります。ヒビキさん、シンヤさん、tudorを買ってくれた読者のOさん、作ってくれた職人さん、みんなに感謝感謝です。

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