透明な夜の香り

Diary

Instagramで毎朝定点観測をアップし続けて、早一ヶ月が経過しました。振り返って見てみると、まだまだ自分は着こなしが甘いというか、詰め切れていないと反省する部分も多く。勉強になります。

ただ、私の持ち物、大物系は大体完成した感があります。これからは同じものを修理しながらでも長く使い続けて、40歳を迎える頃に使い手と同じように鈍く枯れていく様を楽しんでいきたいです。仕事用のグローブトロッターは今年で丸5年。国内では展開のない、18インチアタッシェ。コーナーを守るヴァルカンファイバーのパッチが良い感じに擦れてきています。結構重たいものを毎日運んでいるのに、持ち手が壊れたりしない点は大変高く評価しています。妻にもらったWILDSWANS、オボイストモデルと共に。

靴もまだ欲しい形・革はありますが、一通り揃っていて増やす必要性は今のところ感じません。KOKONのStaffordは手に入れてから6年が経過しました。

雨の日に役立つスエード靴。こちらはKOKONのベルギーラインのサイドゴアブーツ。何かを手放すタイミングで次に増やすとしたら、スエードは候補の一つです。Boleroの渡邊さんも一押しの素材。

梅雨に入ってからFOXの青い傘が大活躍中。これ以上かっこいいと思える傘を今のところ見たことがありません。落ち着いた色の傘があれば雨の日のコーディネートの幅も広がるのでしょうが、特に欲しいとは思いません。いつか生地がダメになったら、また同じ生地が選べると良いんだけど、同じブラックとのリバーシブルは難しいだろうから大切に使います。

千早茜の『透明な夜の香り』読み終わりました。

千早茜は私の中で原田マハ・凪良ゆうと並んでお気に入りの作家です。意識しているわけではないのですが、最近小説は女性作家の本ばかり読んでいる気がします。三人とも、五感で得られる情報と景色を丁寧に描写する点において共通点があるような気がします。原田マハが最も芸術的で情緒的、凪良ゆうは胸がつんとするような心理描写が上手く、千早茜は洗練されている空気感と人の心に潜むトラウマ・闇をむしろ美しく描き切ります。どれを読んでもハズレがありませんが、今回の『透明な夜の香り』もじっとりとした今の季節の清涼剤として大変おすすめ出来る一冊でした。もっとじっとりしたい方は同氏の『神様の暇つぶし』をどうぞ。

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