夢を叶える東京旅 ③ (全体公開記事)

Diary

さて、いよいよこのときがやってきました。18時の開場より少し早く星のや東京に到着。

自動ドアが開くと木と畳の温もりが感じられるエントランスが広がっていました。スタッフの方にイベント参加者であることをお伝えすると大変親切にエレベーターまで案内してくれました。ちなみに履いてきたSewnオボイストモデルはここで脱いでスタッフさんにお預け。ソックス新調しておいて良かった・・・!

エレベーターを降りるとHODINKEEスタッフ以外はまだ私しかいませんでしたが、和田さんが優しく出迎えてくれました。和田さんとも2年ほど前からやりとりしていましたがようやくお会いすることが叶いました。編集長の関口さんたちに私のことを「飛田さんの時計を買われたオボイストさんです」って紹介してくれたのですが、この後も私はNaoya Hida TYPE1Cを持っていることで何とか会場にいらしたスーパーへヴィー級の時計マニアさんたちにも優しく受け入れてもらえて、何だか飛田さん自身が私の守護霊として守ってくれているかのような感覚に。

和田さんと話しながら待機していると程なくしてエレベーターから降りてきた男性の声には聞き覚えが・・・来ました、マークチョーさんです。YouTube何回見たか分からないくらいですのですぐに分かりました。一旦マークさんは別室に移動されていきましたが、一言「Hello」と声をかけてくれただけで私の興奮度はMAXに。さらに、続々と集まってくる時計好きの方たちが持参されたとんでもないコレクションなどを見せてもらっているうちに、まだミートアップ開始前なのにもう皆さんお喋りが止まりません。そりゃそうですよね、時計好きでこんな風に集まることの出来るイベント、コロナになってからなかなか出来ませんでしたから、溜まってますよね。開場から開始までの30分間ですっかり部屋は熱気に包まれていました。

一人ひとりに丁寧に挨拶して「今日は何の時計を着けているの?」と聞いて回るマークチョーさん。マークさんもビジネスとしてというより本当に時計がお好きな様子で、参加者の皆様がお持ちの珍しいタイムピースをじっくり手に取ってチェックされていました。私のところにも来てくれてTYPE1Cを見せると「It’s you!」と握手してくれました。マークさんと私はお会いするのは初めてですが、インスタのDMで数度やりとりさせてもらったことがあるのと、当ブログにも一度だけコメントいただいたことがあります。そして昨日、マークさんと和田さん、そして飛田さんの3人で会われたそうなのですが、その際に事前に私のことを「マークさんの大ファンの方が来るよ」と伝えてくれていたそうで。和田さんと飛田さんのお心遣い、本当にありがたいです。

HODINKEE JAPANの編集長でいらっしゃる関口さんの司会で、マークチョーさんの時計遍歴などについてのお話を伺うことが出来ました。マークさんの隣にいる女性はTHE ARMOURY NYのスタッフさんで、日本語も英語もペラペラのためマークさんが日本に来られる際は通訳として同行されているということでした。参加者の方も何名かご質問されていました、皆さん英語が堪能で羨ましいです。。。

皆さんの前でのトークが終わったのちに、和田さんが再び私をマークさんのところへ連れて行ってくれて2人でお話をする時間を作ってくれました。別室へ移動し、和田さんが通訳をしてくれながらじっくりとお話しをすることが出来ました。私は飛田さんの時計を自分の人生のラストピースと定めていましたが、今日マークさんが「私にとって時計とは音楽のようなもの。音楽を聴くと思い出が蘇るのと同じで、自分の時計を見ると懐かしく思い出したりする。また、私たちの気持ちと同じで人生の様々なステージで持っている時計のコレクションが入れ替わっていくのは自然なことだと思う」と話されているのを聞いて「もしかしたら、最後の時計にするのは早い?」と少し考えてみたくなりまして。

マークさんに私が今持っている時計のコレクションについてや様々な分野の職人さんが好きであることをお伝えした上で「私が次の目標に据えるべきおすすめの時計を一つ教えて欲しい」と聞いてみたところ、パテックフィリップの96を勧めてくれました。やっぱり行き着くところはパテックなのか・・・まあ、まだまだ人生これからですし、何十年先になるか分かりませんが「マークチョーが自分に勧めてくれた時計」として夢の一つとして取っておきたいと思います。

マークさんとはその後もじっくり話をする時間があり、私がいくつか自分で考えた商品をプロデュースしていることを伝えると「デザインしたものを見せてください」と言われ、オボイストブリーフケースを筆頭に身につけていたものや写真などでご説明。「super cool !!!」と褒めていただき天にも昇る心地がしました。他にも、12homemadeの眼鏡やFugeeの名刺入れ・札入れなどを手に取られて興味深そうに観察されていました。12homemadeの眼鏡については、立体的なノーズパットの造形に感動されていた様子で「色といい形といい、ナッキーメイドで僕が作ったものともよく似ているね」と仰っていました。そりゃもう、マークさんに憧れて頼んだモデルなので似ていて当然なのですが、ご本人にも認めてもらえたのが嬉しいのなんのって。

イベントではマークさんの珠玉のタイムピースコレクションを直接手に取って拝見することも出来ました。ストラップの色と良い時計のチョイスといい、マークさんのコレクションはどれも非常に心に響くものばかり。

中でもH.モーザーとのコラボレーションで生まれたトータルエクリプスは一度で良いから実物を見てみたかった傑作。ベンタブラックと呼ばれるとにかく真っ黒な特殊な物体を用いて作られた文字盤で、皆既日食を表現した芸術的な作品です。抽選で少数のみ販売されたモデルで、きっともう二度と見ることは出来ないでしょうから目に焼き付けておきました。

また、昨日発表されたばかりのNaoya Hidaとのコラボレーション作品であるTYPE2C-1にもお目にかかることが出来ました。フォント開発まで並々ならぬこだわりが詰まっており、所有するTYPE1C以外では個人的に最も欲しいと思ったNaoya Hida Watchです。ケースバックがヤバいの。

「まだ今回日本で買ったばかりだ」というグランドセイコーの時計も。これは今後youtubeなどで詳しく紹介されるでしょうから楽しみです。時計本体はもちろんですがベルトの素材が何なのか非常に気になりました。

イベント時間は3時間超でしたので、もちろん他の参加者の方とも交流させていただきました。TYPE1Cはもちろんですがチェリーニも意外とお持ちの方はいらっしゃらないようで、時計好きの方々に見ていただけて私も嬉しかったです。また、時計だけでなく洋服や靴好きの方もいらっしゃって「ブログを書いてまして・・・」と自己紹介をすると「(Sewnの)オボイストモデル知ってます!!!」と言ってくれる方も数名いらっしゃいました。

雲上時計を見過ぎて途中酔ってしまいそうな程でしたが、本当に素晴らしい時間を過ごすことが出来ました。イベントについてお知らせいただいたHODINKEEの和田さんをはじめ、関係者の皆様、優しく話しかけてくれた時計好きの紳士淑女の皆様、そしてたくさんお話しを聞いて下さったマークチョーさん、本日は誠にありがとうございました。一生忘れられない思い出の一日となりました。マークさんとはきっとまたどこかで再会出来るものと信じていますが、そのときまでに私自身を少しでもブラッシュアップしていけるように今後も精進します。

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