SusieSvelt×Oboist ⑤

Leather goods

久しぶりの連休は職人をはしご。昨日はFumiyaさんとBoleroの渡邊さんでしたが、今日はSusieSveltの鈴木さん。お題はもちろん、SusieSvelt×Oboistのコラボバッグについて。アトリエ営業時間より少し早く落ち合い、ランチに行ってきました。

サーファーの男性とカフェ経営の女性がペアで営むハイブリッドカフェ。鈴木さん自身も海に魅了された男なので、時々来られるそうです。

それなりにご近所なのもあって店内にはスージーの広告も置いてありました。

日替わりのランチを注文。私はパスタ、鈴木さんはタコライスを。コーヒーデザート付きで・・・連日糖質を摂り過ぎているので本当は引き締めが必要なのですが、まあいっかと・・・笑

今日は雨が本降り。天候不良の日の強い味方、フラテッリジャコメッティのプレーントゥを履いていきました。デニムは大江洋服店。

アトリエに戻ってからは早速バッグの打ち合わせを。最近解体して勉強したという古いイギリスのバッグ。このバッグから学んだことを、早速コラボバッグに活かそうとしているようで、まだ明かせませんが貴重なアイデアの元になってくれました。「せっかく作るなら前作より進化させたい」という鈴木さんの強い思いを感じ嬉しくなりました。

続いて錠前の選定について。鈴木さんはイラストレーターで作った絵を見て、バッグ全体のバランスを調整することが多いそうです。

左が前回の丸型時計ダイヤル、真ん中と右が今回採用を検討している四角時計ダイヤルです。バッグ自体のサイズは前作と同じく横38cmで考えています。丸い錠前は幅6cm、細い四角は4cm、太い四角は5cmです。この絵で見ると一見5cmの大きな錠前がマッチしそうですが、、、

アトリエサンプルの横幅39cmのブリーフケースに、近いサイズの錠前をあててみると、サイズ的には4cmの四角錠前が良さそうです。下の写真の右の錠前が横幅3.8cmほどでした。

この錠前は5cmなので大きい方と同サイズ。かなり大きな感じがしてモードブランド感が出てしまっています。私の求めるクラシカルなイメージに少し合わなかったので、最終的に小さな四角錠前を採用しました。また、購入をご検討いただいている方から「丸型錠前で買うことは出来ないか」とご質問をいただいておりますが、今回メインは四角でいこうと考えておりますので、もし対応出来たとしてもアトリエ在庫の1,2個が使えるかどうかになると思います。

革について大きな写真をアップしたことがありませんでしたので、今回ご紹介いたします。私が自分用に作ってもらうのが432のダークグリーン。ステッチはエレファントグレーを選ぼうと思っています。深みのあるクラシカルな良い色です。

インスタグラムで実施した事前アンケートで最も人気が高かったのは702のトープ。こちらも選択可能なカラーです。革の種類が違いますので、前作との色合いは少し異なりますが、やはり使いやすい素敵な色だと思います。こちらには前作と同じようなグリーンのステッチか、もしくは生成りのような明るいステッチにするか、現在検討中です。

もう一色はブラックBL。最もシックな間違いのない定番の色。遊び要素は入れず、内装もステッチも素直にブラックで統一したいと考えています。

錠前の色は真鍮のゴールドか、真鍮にメッキを施したシルバーを選べるようにしようと思っています。下の写真はサイズが近い錠前を並べてみただけですので商品に使う時計型とは異なりますが、参考に全ての色に合わせてみました。どれにも、どっちでもいけそう。あとは個人の趣味によるところが大きいかと思います。

ステッチはマシンステッチか手縫いか選べるようにします。マシンステッチも菱目落とし、という鈴木さんが名付け親である技法を使った特殊なマシンステッチですので、一見したところ手縫いのようにも見えます。あらかじめ菱目打ちで穴を開けてから足踏みミシンで縫う方法です。

足踏みミシンはこちら。レトロな機械感がたまりません。手縫いについても、まだあまり国内では見られないという新しい技法を取り入れた進化した手縫い法を用いて作ってみようと考えてくれているそうです。まだ詳しくは書けませんが、どちらにしても鈴木さんが丁寧に作りますのでご安心を。

じっくり考えるタイプの職人さんですが、新作バッグにぶつけたいアイデアが頭の中にいくつも浮かんでくるそうです。細かい技法は私には分かりませんので、鈴木さんを信じてお任せです。

最後にコラボ発表後初となるツーショット写真を。早く皆様に素晴らしいバッグをお見せしたいですが、私の分(サンプル)が出来上がるのもしばらく先にはなってしまいます。これから革を発注してもらいますので、入荷した革で歩留まりなどを計算した上で、販売価格の発表が出来るようになってくるかと。他にも現在検討している課題もありますので、一つずつクリアにしていってより良いバッグを作っていきます。

コメント

  1. まなくん より:

    オボイストさん、こんばんは。

    続報、また楽しみに読ませて頂きました。

    オボさんも、鈴木さんも本当に真剣に最も最高なバックのために全力で向き合っておられる様子が会を追うごとに滲み出てきて、まるで自分がオーダー体験をしているように感じます。
    最高の気分です。

    錠前のサイズ感は、大変興味深いですね…
    画面上では、確かに大きい方がバランスが良く感じましたが、実際おいてみるとイメージが全く変わりますね。

    でも、考えてみるとサックアデペッシュなども錠前を単体でみると、小さく感じますが絶妙なバランス感ですもんね…

    お話が進むペースを考えると、とっても忙しい中で沢山の時間を割いて最高のオボブリーフを生み出して下さっていると思うので、ご無理はなさならないで下さいね。

    また続編楽しみにお待ちしております。

    • oboist より:

      まなくんさん、コメントありがとうございます♪

      はい、二人とも真剣そのもので、今日は打ち合わせ気付いたら4時間近くかかっていました^^; あんまりお邪魔して他の仕事が進まなくなるとご迷惑をかけてしまいますので、これでしばらく(革の入荷まで)は行かなくても大丈夫なように入念に詳細を決めてきました! 「まるで自分がオーダー体験をしているように感じる」というお言葉は最高の褒め言葉です、ありがとうございます。まさに我々が目指していることはそれですので、ただ出来上がった商品を買うだけでなく、出来上がる過程も一緒にお楽しみいただければ幸いです。

      錠前、絵と実物で随分印象が変わりますよね。丸型以上に四角は存在感が強く(同じ直径なら四角のほうが面積も広いため)、必要以上に大きなものを選ぶとバッグ全体のバランスを崩してしまいかねませんので注意が必要です。それに「小さいことの美学」もあると思っていて、ある意味前作ではアンバランスともいえる大きな錠前がポイントだったのかもしれませんが、今回はより控えめなエレガンスを目指してバッグを作って参ります。サックアデペッシュの錠前も、確かに小さな金具が使われていますね^ ^ トゴで仕立てられたサック、前作のビスポーク前に新品・中古ともに購入を検討し触ったことがありますが、トゴは柔らかいが故に経年すると型崩れを起こしやすいバッグと感じました。今回使う革もトゴと少し似ていますが、仕立てには色々な仕掛けを施し、出来るだけ張りのある凛とした表情を保つことの出来る工夫を散りばめます^ ^

      ご心配ありがとうございます、“オボブリーフ”良い響きですね♪ 今後使わせていただくかもしれません!

  2. yu_kun より:

    oboist様

    先日はコメントにご返信いただきありがとうございました。
    緊張しますが、お返事いただけ、嬉しく思いました。(とはいえ、無理に返信はなくても構いません)

    別記事のFumiyaさんのクラッチバックもダークグリーンでしょうか。ついバックに目がいってしまいます。
    ダークグリーンにエレファントグレー、カッコいいですね。そこにシルバーの錠前が自分の好みかな、などとワクワクしながら楽しませていただいております。

    今後も無理ない範囲での進展を楽しみにしております。

    • oboist より:

      yu_kunさん、コメントありがとうございます! ブログにコメントを残すのは案外勇気の要ることと思いますが、運営する側としては書いた記事に対して反応があるのはとても嬉しいことですので、些細なことでも短いメッセージでもいただけますと励みになります♩

      はい、Fumiyaさんのジャックスペードのバッグもダークグリーンでした(^^) もう少し見やすい写真を撮ってこれば良かったですね。
      ダークグリーンはゴールドもシルバーも合う色ですよね〜。私は経年変化を楽しみたいのでゴールドの真鍮でオーダーしますが、スージースヴェルトの鈴木さんはシルバーも好きだとのことですから、ご趣味に合うバッグに仕上がるように善処します。
      スージースヴェルトも他に仕事を抱えていますのでこのプロジェクトに本格的に注力出来るようになるのはしばらく先ですが、今後も新しい情報が出次第ほぼリアルタイムにブログでレポートをアップしていきますね♩

  3. […] また、マシン仕立てをお選びいただいた3名の方も、全員がオプション扱いとなるカーボン仕様をご選択。スージースヴェルトの秘技“菱目落とし”を駆使した特殊なマシンステッチと、ハンドルの付け根部分は手縫いで仕立てます。ダーっと真っ直ぐ縫う訳ではありません、手縫いと同じく菱目打ちで穴を開けてから、足踏みミシンで丁寧に。 […]

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