Sewn shoe-maker×EDOandYUMEKA ②

Sewn shoe-maker×EDOandYUMEKA

大事なことなので先に告知をしておきます。Sewnオボイストモデルシリーズ、値上げします。オボイストモデルに限らずSewnの修理代金やビスポークの価格なども一斉に価格改定となります。

元々私が勝手に「Sewnの今後のためにもオボイストモデルシリーズは上げた方が良い」と思ってましたが、不安定な世界情勢と急激な円安で革靴に使われる原材料も高騰が進んでおり、上げた方が良いも何も上げざるを得ない状況になってしまいました。オボイストモデルシリーズは全て一律で税込5,500円の値上げとなります。

尚、読者の方から「時期を見て頼みに行きます」という声もいただいておりますので、5月15日までは現行価格での対応とさせていただきます。ご検討中の方は是非お早めにSewnもしくは私までご連絡ください!

今日はそんなSewnへEDOさんと行く約束をしていました。EDOandYUMEKAオリジナルビットのサンプルとSewnの1stサンプルの双方が完成したので打ち合わせに。私はマーガレットハウエルのジャケットとシャツ、オボイストアートスカーフにNaoya Hida TYPE1Cで全体的に青い組み合わせです。

1stサンプルはSewnアトリエにあった白い革で、市販のビットを使って製作。出来上がったのがこちらです。EDOandYUMEKAビットのサンプルはシルバー製ですが、製品版は真鍮製が装着されます。

全体的なバランスと足入れしやすさを考えて履き口を広く取った隆太さんに対し、EDOさんはもっとベロを甲側まで伸ばし履き口を狭くしたい模様。実用と見栄えのバランスについてしばし意見交換。

今回はEDOさんのセンスが爆発する靴に仕立てないとコラボレーションの意味がありませんので、結局履き口はもっと狭くした2ndサンプルを作ってみることに。5月末までには製品版ビットを装着されたサンプルが出来上がる予定で、なんだかワクワクしてきました。

せっかくなので私も1stサンプルに足入れしてみました。ビットの位置で全然印象が変わるはずですので、2ndと比べるのが楽しみです。今回白い革を使いましたが、製品版はBlack Leather Editionと、染める前の革にEDOさんがデザインを直接描き込んだSpecial Editionの2つで展開される予定です。

Sewnからの帰り道「多分好きな感じのお茶屋さんがあるので寄っていきましょう」とEDOさんから誘われ、岡崎市の山の奥の方にある宮ザキ園さんにお邪魔してきました。1820年創業の老舗で、6代目の店主はEDOさんと同級生で昔から仲が良いとのこと。

歴史を感じさせる店内は完全な異空間でした。立派な一枚板のカウンターが設られています。

入ってすぐの待合のソファ席でオーダーを受け付け、料金を先払いし建物奥の席でお茶をいただくシステムの様ですが、今日はEDOさんのおかげでカウンターに座って色々とお話を伺いながら飲ませていただきました。一般のお客様でも追加料金を払えばカウンターで飲むことが出来るようです。売茶流(ばいさりゅう)という茶道の流派でお茶を入れる所作は美しいの一言で、訪問される際はお金を払ってでも是非カウンター席をおすすめします。

カウンターのセンターにどっしりと存在感のある茶釜が。ちゃんとお茶を淹れてもらうのは掛川のサングラムに行って以来です。

6代目が自らお茶を淹れてくれました。種類がたくさんあって分からなかったので季節のおすすめで。水差しを一度行き来すると約5℃ずつ温度が下がるようで、何度か繰り返して適温に調整していきます。滑らかな動きを見ているだけで美味しそうに思えてきます。

EDOさんの手元にはLapelで作ったカードケース、EDOさんは名刺と一緒に煙草を8本入れて持ち歩いているそう。赤基調のデザインが非常に格好良いです。

お茶を飲みながら自己紹介を。「何屋さん?」と聞かれてなんと答えればいいか最近分からなくなってきました。ブログ屋さんですかね一応。本業と趣味の名刺を両方お渡ししておきました。

お茶について色々と教えてもらいながら、ほうじ茶もその場で煎って淹れてくれました。真緑だった茶葉が和紙で煎ることで茶色くなり香ばしくホッとする味わいに。

「パフェも絶品だから食べてみて」とEDOさんのおすすめでいただいてきました。6代目の奥様が奥から持ってきてくれたお抹茶パフェ、見栄えがもう芸術的。「混ぜて食べてくださいね」と言われても混ぜるのが勿体無いくらいでした。

奥様もLapelのカードケースを手に取られてうっとり眺めていました。お着物の奥様はブーツが欲しいそう。YUMEKAさんが仕立てていたLapelのジョッパーブーツなんかを履いていたら素敵だろうな。自由で奔放でありながらお茶には真剣に向き合う6代目と、ゆったりと構えた美しい奥様の対比も魅力的な宮ザキ園さん、今日滞在している間にもスマホ片手に道を調べながらお客様が続々と来店されている様子でした。海外のホテルなどにも卸しているという美味しいお茶を独特の空間で楽しみたい方、是非遊びに行ってみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました