2023年を一言で表すと「棚卸」でした。これまで生きてきて幸いにも、常に今現在の自分が人生の最高到達点だと感じることが出来ていたのですが、今年初めて衰えとまでは言わずとも停滞を感じる瞬間が多くなってきました。この自覚症状に蝕まれて色々とあがいたりもしていますが、なかなか特効薬が見つけられずにいます。そろそろ一度得たものを整理して処分していかないと、もはや新しいものを容れることが出来ない状態にあるのだと思います。それはファッションのコレクションについても同じことで、本格的に服や靴が好きになってからの約13年で集めてきたものたちを「意識的に」手放すことで、新しい感性や繋がりを取り入れようとしています。そんな私のあがきの一年、出入りも激しかったですがとりあえず一覧にしましたのでご覧ください。この中から年間ベスト5を選んでいきます。例年は丁寧にリンク貼ってましたが諦めました、気になる方は遡ってご覧ください。(一部ブログ記事になっていないものもあります)
- SusieSvelt オボイストウォッチストラップ
- SusieSvelt FAVORI
- T.MBHおりつむスマート
- T.MBH葉合わせ二つ折り財布
- TOYOTA CROWN CROSSOVER
- マルヤスグレーフランネルクレリックシャツ
- マルヤスペールトーンタブカラーシャツ
- 増永眼鏡グレーセル巻き
- SHINYAブリーチデニム
- T.MBH葉合わせカードケース極小
- KURONO TOKYO 34mm
- SusieSvelt オボイストウォッチストラップ for KURONO TOKYO
- アルデックス オボイストシティサファリ
- HIBIKI NAKAMINAMI ショルダーバッグ
- MY ONLY FRAGRANCE 香水
- SHINYA Aiméeブラックリネン
- Fumiya Hirano スーツ(ベージュ)
- 時在服飾設計シャツ
- Patek Philipe 5022gカラトラバ
- KOKON Liverpool
- ファニーブラックエレファントベルト
- Foggy&Sunny別注レスレストンショートスリーブシャツ
- スコットランドネクタイ(汗だくさんお土産)
- EDWARD GREEN DOVER by 汗だくさん
- 江戸屋馬毛ブラシ(靴磨き選手権)
- Bunjirow アンテオスカー
- コインリング(妻から誕生日プレゼント)
- Delugsストラップforカラトラバ
- ペリカンスーベレーンM405
- Foggy&Sunny ネクタイ
- THE SOLE ネクタイ
- Sewn shoe-maker オボイストブーティ
- Sewn shoe-maker オボイストモデル黒桟革
- コンバースCT70
- Fumiya Hirao スーツ(ネイビー)
- 鎌倉シャツ ネクタイ
- NANGAダウンコート
- 時計ベルトリザード
- アルバートサーストンサスペンダー
さて、まず最初に申し上げたいのは、この中で本当の意味でのベストバイはどれかと問われれば意外かもしれませんがTOYOTAのCROWNです。恩師や高校の先輩と遊びに行った新潟旅行も、北陸への旅路も、夜遅くまで働く妻のお迎えもすべてクラウン無しでは成立しませんでした。ただ、もはや何のブログか分かりませんが一応はファッションが軸になっていることには違いないので、クラウンは特別賞ということで除外してランキングを作ります。またいくつかのアイテムは冒頭に記した通りコレクションを手放した売却益で購入しているものもありますので、該当のアイテムがランクインした場合には生贄にささげたものも併記しておきたいと思います。
5位 Fumiya Hirano スーツ2着(生贄:VASSダブルモンク/KOKON スエードサイドゴア)
さて早速いんちきですが2着とも同じトゥモローランドで昔展開されていたFumiya Hiranoのフルハンドの既成スーツ。ベージュの方はハーディミニスのウールギャバジンでおそらく2018年製、ネイビーにレッドストライプが入った方はホーランド&シェリーで2015年製でこちらは2足の靴を手放して購入しました。時々思い立ったように実施されるトゥモローランドのタイムセールは狂気の沙汰としか思えないオフ率で、どちらもネットショッピングをほとんどしない私は見逃していたのですが、まるすけさんとMAXさんからのタレコミでなんとか無くなる前にゲットすることが出来ました。私がベージュをポチる頃、友人・汗だくさんもストライプスーツも連れポチし、ネイビーについては大塚さんのご紹介で出会った青木先生というベテラン職人さんとの出会いにもつながり、2024年早々にはとりあえず青木先生のスーツorジャケットはマストで考えています。
4位 SHINYAブリーチデニム
4月にチラッと初訪問した青山のSHINYAで、到着する直前に入荷した新作のブリーチデニム。ヴィンテージのリーバイスなど何度も試着をしましたがこれまで購入することがなかった淡い色のジーンズ、初めて自分にもハマると感じた貴重な存在です。生地はとても柔らかくシルエットも絶妙で、暑いシーズンはもちろん秋冬でもシンヤさん本人が着用をオススメするこちらはふと気が付くと手が伸びてしまいます。これを穿いて向かったT.MBHで葉合わせのコラボレーションが決まり、さらには次に東京へ伺った際にはSHINYAとのコラボレーションでニットポロを作ってもらえることになったりと私にとって縁起の良いアイテムでもあります。次にいつまた再販されるか分かりませんが、まだお持ちでない方は是非とも試してみてください、後悔はないはず。
3位 HIBIKI NAKAMINAMI レザーショルダーバッグ(生贄:tudor vintage)
チュードルのヴィンテージ時計を読者の方にバッグと同じ値段で買い取っていただき、手に入れたのは長年探し続けてきた黒いレザーのショルダーバッグです。すべての面で“ちょうど良い”こちらはデザインもさることながら、細部にわたるまで作りが非常に素晴らしくガンガン使わせてもらっています。PCも難なく入りますし、荷物をたくさん入れても幅のあるショルダーストラップは安心感があり、ブログの遠征等でも今後活躍すること間違いなし。あまりに気に入ったので10月のイベント時に私物を展示したところ読者の方でも再販分のオーダーをされた方が続出。本当はHIBIKIのウールシャツも手に入れたいところなのですが、なかなか予算の確保が出来ず後回しになってしまっています。。。いずれにせよ今後も、HIBIKI NAKAMINAMI(でおそらく主力の売れ筋とは外れたアイテム陣)から目が離せません。
2位 パテックフィリップ カラトラバ5022g(生贄:ロレックスチェリーニ)
大事にガンガン使ってきた(二律背反)チェリーニも、Naoya HidaやKURONO TOYKO 34mmの参入で大きく重たく感じるようになり着用頻度が減ってきておりました。カラトラバの中でも異質と呼べる5022gを選ぶあたりがいかにも天邪鬼な自分らしいと感じますが、手に入れた瞬間には分からなかったこの時計の魅力は着ければ着けるほど身に染みてきます。新しく加わったからということもありますが、TYPE1C以上に着用回数は多かったかもしれません。33.3mmのケースは数値上はとても小さく思えますが、WGの重みと堂々たるパテックフィリップの存在感が実寸上に満足感を与えてくれます。正直な話、何年か着けてみて違うと感じれば手放してもいいかと思って手にしてみたのですが、今の時点では5022g無しの生活は考えられません。Delugsのアルカンターラストラップと合わせてラグジュアリーカジュアルに着こなすのが今の気分です。
1位 KOKON Liverpool
私のとって今年最も熱いイベントだった金沢富山一人旅。2日間kinoさんに同行してもらいながらKOKONとFoggy&Sunnyをメインに訪問したわけですが、10年前の訪問時に臨時休業で会えなかった小紺さんとの対面、そしてカールフロイデンベルグを贅沢に使用した秘蔵品のダブルモンクがお店の奥から出てきたときは魂が震えました。結果的にLiverpoolの参入がVASSのダブルモンクをワードローブから押し出すことに繋がりましたが、人の手から手へとつながる温かい一足は私に履かれるのをじっと待っていたかのようにシンデレラフィット。靴に限らず私のすべてのオーダーアイテムは、KOKONとの出会いなくして生まれ得なかったはず。kinoさんやぱんちさんをはじめ、KOKONがきっかけとなってこのブログにたどり着いてくれた読者さんも多いです。10年分の感謝を込めて、このLiverpoolを2023年年間ベストバイに選出させていただきます。
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